植木氏によると、法華経のタイトルである、サッダルマ・プンダリーカ・スートラ(सद्धर्मपुण्डरीक सूत्र, Saddharma Puṇḍarīka Sūtra)を正しく訳すと『白蓮華のように最も勝れた正しい教え』になるようだ。

今まで、鳩摩羅什訳『妙法蓮華経』の蓮華とは『如蓮華在水』で菩薩のあり方を象徴しているという解釈がなされてきたが、これは明らかに間違いとのこと。

インドで蓮は最もめでたい花とされており、法華経には青睡蓮・紅蓮華・白睡蓮・白蓮華という四種類の花が出てくるが、白蓮華は必ず最後にくる。白蓮華は純白なので、蓮華の中で最勝とみなされている。正しい教えと白蓮華は、最も優れているという点で共通している。

ちなみに岩本氏は、法華経のタイトルを、欧米流の訳し方に倣って、同格の『の』によって『正しい教えの白蓮』と訳すべきだと主張していたが、それはサンスクリット文法、英文法、国文法のいずれに照らしても間違いであるとのこと。

漢語では、薩達磨・芬陀梨伽・蘇多覧(サダルマ・フンダリキャ・ソタラン)と当てられ、鳩摩羅什はこれを『妙法蓮華経』と翻訳した。羅什は白蓮華に込められた『最も勝れた』という比喩的意味を充分に汲み取って訳しているのである。


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