対談『法華経の智慧』の中で、戸田会長が亡くなった年の元日に、最後の『新年の講義』をしたエピソードが語られている。寿量品の三妙合論(本因の妙・本果の妙・本国土の妙)がテーマだったらしい。体は相当衰弱していたが、その声は力強く訴えた。その中で、戸田会長が特に強調したのは『日蓮大聖人が本因の仏であられる事』だったという。真実の仏とは、娑婆世界という『現実の世界』以外にはいらっしゃらないという事である。

仏とは単なる架空の存在ではない。たしかに『架空の仏』は方便としては説かれてはいる。しかし『真実の仏』とは五濁悪世の中におられる。最も苦しんでいる衆生の中に分け入って、人々の苦しさ悲しさに同苦し、救っていく。それが仏である。傲慢な権力者からは弾圧され、増上慢の連中からは迫害され、救うべき衆生からも(無知・無理解から)憎まれ、悪口罵詈・杖木瓦石される。その大難の中にこそ仏はいらっしゃる。どこか安楽な別世界で、悟り澄ましているのが仏ではない。

大聖人こそ、まさしく末法における仏という見解である。

今の創価教学は宮田氏をアドバイザーに据え、様々な教義変更を模索してるようだが、まさかこの見解を変えるということは無いと思いたい。


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